★ ELHEW POINTERの妊娠中の予備知識 ★

交配から妊娠期間について触れてみたいと思います。
犬の妊娠期間は約五十八日から六十三日です。
子宮に受精卵が着床するまでには、交尾から十八日から二十三日かかります。
この約三週間は非常にデリケートな時期で、ストレスのない環境が必要です。
また、この時期はまだ受精卵が子宮へ着床していない不安定な時期です。
激しい運動例えば高い場所からの飛び降りや後ろ足を踏ん張る行為などは避けます。
また、シャンプーなど犬を洗うことも安定期に入るまで控えます。
ドッグフードは栄養バランスを考えて必要なカロリーを与えます。
妊娠期三十日頃から二割増やし、五十日頃から五割増やします。
出産後、十日目頃からは妊娠前の二倍くらい、二十日目頃からは三倍くらい与えます。
餌の分量はおおよその分量です。
妊娠期間中の母犬の栄養状態は、生まれてくる仔犬たちの健康に大きく影響します。厳密には妊娠前後で犬の栄養要求は変化するので、それぞれの要求に応じたカロリー計算が必要になります。
母犬のストレスも仔犬に多大な影響を及ぼします。
エルフュー犬舎の創立者ロバート・G・ホイール氏(以下ボブ)は「妊娠中の母犬がゲームに対して狩りをする行動様式がアドレナリン(Adrenalin)を通じて胎児に多大な影響を与える」と断言しています。
エルフュー・ポインターは、理想の鳥猟犬作出を目指してボブは優れた者を選ぶ揺るぎない選り抜きによる研究と努力で血統から不必要な情動的な行動や攻撃性などは系統からすべて排除しました。
近年、仔犬が生まれる前の胎児の発達段階の重要性が明らかになってきました。
妊娠中にストレスの多い環境にさらされた母犬から生まれた仔犬はより情動的になったり過激な行動を見せるようになるといわれています。
実験用のラットとかマウスやハムスターの小動物に関する研究報告では子宮内で二頭の牡に挟まれて育った牝はそうでない牝より攻撃的であり闘争行動においては牝より牡に近かったと報告されています。
またラットが子宮内でリンゴの溶液にさらされると成長後はその風味に対する興味を示したそうです。
これ等は全てパッヘンバーガーの研究やボブの予言ともいうべき繁殖の経験を通じて伝えられてきた様々な事柄は後に科学的実験で実証されました。
おそらく二度とボブの様な凄い天才ブリーダーは現れないと思います。
さて仔犬が生後三週齢から八週齢にかけて乳歯が生えてきます。
この時期から離乳食いわゆる乳離れが始まります。
この約一カ月半の期間を利用して徐々に母犬の食事を減らし妊娠前の分量に近づけて、肥満の予防に心掛けます。

ここにビデオを挿入します。

妊娠安定期にさしかかると過激な運動は避けるべきですが適度な運動は必須です。
私は妊娠中のミッジを訓練フィールドへ連れ出し置き鳥を使ったアドレナリン(Adrenalin)効果を考えた「狩り」の模擬訓練を積極的に行いました。
この映像は5羽の鳩を草むらに隠し捜索させスタンチなポイントをさせます。
その鳩を一度にフラッシュ(飛翔)させて不動の姿勢で見送らします。
ご覧の通りミッジは5羽のゲームを不動の姿勢で完璧に見送りました。
さて胎児にはこの一連の行動パターンはどの様な作用があるのでしょう。
将来が楽しみです。

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UpdateDate(C)2019/08/15